現代は深刻な看護師不足だと言えます。看護師制度によって看護師となる方は年々増加していると言えるのですが、実際に現場で働く看護師の数は激減しているのです。その理由には病院の待遇や職場環境が影響していると言えます。
看護師というと昔から白衣の天使というイメージがあります。患者さんにとっては常に優しくケアしてくれる天使のような存在ですが、実際にはとても厳しい現実があるのです。大きな総合病院になると交代勤務は当たり前です。通常は日勤と夜勤とに分かれていますが、サービス残業を強いられることも少なくありません。月の残業時間が40時間を超えるということもあり、不眠不休で働いている看護師も多いのです。
また、看護師として配属される科によっては更に厳しい現実があります。特に救急医療の現場では、いつ患者さんが運びこまれてくるか分かりませんし、本当に24時間待機でいなければならないのです。そんな疲れた状態で治療を行えば重大なミスに繋がることもあります。
このような現実に耐えられず、肉体的にも精神的にも疲れて看護師という職を離れるという方も珍しくありません。また、現在の職場ではなく、日勤で決まった時間に帰ることのできるクリニックなどに求人が殺到しているということです。
更には看護師同士の人間関係も意外に難しいようです。ベテランの看護師さんの指導に従わなければならなかったり、看護師同士のイジメといった問題もあります。大きな病院になればなるだけ看護師の数も増えるのでコミュニケーションの取り方は非常に難しくなってくるのです。
ですが、反対に考えるとこの看護師不足の背景があるからこそ、看護師は転職には困らないとも言えます。自分の希望する条件での職探しは案外簡単に行えると聞きますし、登録しておくだけで自動的に募集があれば紹介してくれるという制度もあります。
現在の看護師制度では勤務時間帯や待遇まできちんと規制されている訳ではありません。今後の看護師不足に歯止めをかけるためにも看護師制度の見直しは必要だと言えるでしょう。